一般社団法人あすの福井県を創る協会

あす県とは

県民指標

一般社団法人あすの福井県を創る協会(以下「あす県」と略します。)は、福井国体(昭和43年開催)の精神的遺産の継承をめざして制定された「私たち県民の生活指標(略称:県民指標)」の具現化をめざし、まちづくり、ひとづくり運動に取り組む団体です。生活の基盤であるふるさとを夢と誇りをもって“豊かで安心して暮らせる住みよい地域社会”にするため、県民指標に根ざした「ふるさと創り運動」を推進するとともに、社会教育団体等との連携を強化し、「人づくり運動」を力強く展開しております。


1. 制定の経過

(1) 発想

 わたくしたち福井県民は、福井国体を契機としてつちかわれた望ましい県民性を、国体後も、さらにいっそう助長発展させて、 りっぱな福井県民性として定着させなければならないと考える。そうしてこそ、福井国体が、長く県民の心の糧として、将来に生きるのであり、県勢の限りない発展も、このような県民の育成が土台となって推進されるのである。そしてそのためには、国体後の県民運動のよりどころとなるような生活規範が、県民自身のものとして制定されて然るべきではなかろうか。このような考えに立って、 知事が、県民憲章の作成を提唱したのが、昭和43年の年頭であった。


(2) 経過

 昭和43年6月県民憲章作成委員が知事から委嘱され、第1回の作成委員会が開かれた。
 作成委員会は、青年層、婦人層、産業界、経済界、宗教界、教育界、学識経験者、報道関係者など、各界各層の代表表48名で構成し、さらに、直接原案の起草にあたるため、7名の起草委員で小委員会を構成したのである。
  このように、委員会を組織して、憲章の作成を委員会に諮問するといった手順をとったのは、他県の例を種々検討し、その反省によったものである。
  こうして、6月の第1回委員会から11月の中間試案発表まで、5ヵ月の日時と十数回に及ぶ委員会の審議をへて、中間試案をまとめ、公聴会を開いて県民の意見をきいたわけである。
  県民指標中間試案の公聴会は、11月中・下旬に、県下三会場(福井市、武生市、上中町)で開催され、多くの県民から率直な批判や意見を聞いた。なお、これと平行して、県政公聴員(198名)および本県出身の県外在住者(約40名)からも意見を求めた。これは、できるだけ多くの人々の知恵と協力によって、よりよい指標を作りたいと念願したからで、貴重な多くの意見をうることができた。

(3) 性格

 この県民指標は、県勢発展の望ましい方向と結びつくような生活規範(心の灯台)である。つまり、県勢の望ましい発展と、県民の生活規範との間には、密接な関連がなければならない。


県勢の限りない発展をおしすすめていくわたくしたち県民の共同生活に、いくつかの道標を示そうとするものである。
県民の各職域や地域・家庭の共同生活に対して、耕やされた教養の基準となろうとするものである。
望ましい県勢の発展に積極的に参加する県民性を考えていく。
県民が共通にもっている短所を自ら反省し、長所はこれを大いに伸ばす進歩的な県民性を考えていく。
福井国体の意義と成果を高く評価し、国体を契機としてふるいおこされた新しい豊かな県民性を考えていく。

以上のような考え方と視点に立って、理想の県民像を創造し、これを日常生活に即して実現するような願いがこめられている。


(4) 内容

 教育と文化を尊重する考え方に立ち、県勢発展の推進力となるにふさわしい県民のあり方を求めて、次の4つの理想の県民の姿とし、正しい郷土愛の実践ということを根本精神にして、5つの生活目標を定めたのである。


望ましい県民像
(イ)
日々の仕事にほこりと生きがいを持ち、創意と工夫をこらして、能力いっぱいに発揮する県民
(ロ)
人間の善意を信じ、相互の理解を深め、共同の課題解決に向って力を合わせる県民
(ハ)
秩序ある美しい環境づくりを推進し、さらに新しい時代にふさわしいよい風習を身につける県民
(ニ)
健康の尊さを知り、体力づくりにいちだんと努力をかさねて、未来をたくましく切り開いていく県民


わたくしたち県民の生活指標

(略称 県民指標)


前文

 わたくしたち福井県民は、福井国体の輝かしい成果をふまえて、いま、新しい時代へのたくましい前進を念願し、ここに県民の生活指標を掲げます。この指標は、県民の総意にもとづく、将来にわたるわたくしたちの生活のよりどころであります。わたくしたちは、県民の理想の姿をみつめながら、時代の進展にふさわしい新しい県民性をつちかい、県勢発展の推進力となる人づくりをめざして次の五つの生活目標を定めます。


本文
1 親切福井
・ お互いにおもいやりの心をもち、明るく、あたたかく交わりましょう。
・ 未知の人に対しても、ひろく、美しい人情を示しましょう。
2 秩序福井
・ 社会のきまりを守り、他人にめいわくをかけないようにしましょう。
・ よい風習を身につけて、家庭や社会を明るくしましょう。
3 対話福井
・ せまい考えや利害にとらわれず、すすんでひろく話しあいましょう。
・ 力をあわせて、共同の課題解決につとめましょう。
4 健康福井
・ 健康なからだで、創意を発揮して、元気に働きましょう。
・ スポーツやレクリエーションにしたしみ、体力づくりにはげみましょう。
5 清潔福井
・ まちや村をきれいにして、住みよい生活環境をつくりましょう。
・ 樹木や草花を大切にし、自然を愛しましょう。

後文

  この県民指標は、わたくしたちの日常生活を、わたくしたち自身の努力によってさらに明るく、豊かにすることを めざすものであり、その実践の根本の心は、世界に開かれた福井県民としての正しい郷土愛にあります。郷土を深く愛するわたくしたちは、この指標のもと、力をあわせ県勢の発展に努力します。


 運動発足20周年を機に一層の普及実践を願って唱和用県民指標がつぎのとおり定められました。